新型コロナウィルス感染拡大で非常事態宣言が出され、賃料を払って商いを行っているテナントが、賃料減免、支払い猶予を求めて、国に立法を求めている。

当社にも鎌倉小町通にテナントを抱える案件がある。もれなく底のテナントもオーナーに支援を願い出ているところだ。小町通は中国人観光者の多いところで、ウィルス以降観光客は激減した。売上も三分の一に落ち込み、賃料負担で軒並み赤字となっている。

テナントに売り上げがないのに賃料が払えるわけがない。オーナーとしても何とかしてあげたいのはやまやまだが、オーナーも余裕資金で投資したわけではなく、借入金で物件投資したものだ。賃料の収入がなければ返済にも窮することになる。

テナントはオーナーから商売向きの良き物件をお借りし、その場所を生かした商売をし売上を上げ、そこから賃料を払っている。小町通といういつでもたくさんの観光客が訪れる街、そこに期待して高い家賃でも採算がとれるだろうと出店した。その大前提が崩れた今の状況をいかに乗り切るかが問題だ。